SSブログ

琴平神社神楽殿 [ビューティフル]

琴平神社神楽殿.jpg
琴平神社の鳥居を抜けると手水舎 その左側に在るのが
この神楽殿である 神楽とは 神座(かむくら)に神を招き
神の力を招き鎮めることによって 生命力を高めようとする儀式
それを行う場所である 桁行一間梁間一間の正側面の床を張り出し
神楽殿も本殿と同様の屋根形式を持ち 擬宝珠(ぎぼし)高欄を
廻らして舞台とし 後方には控室を付けているという
向唐破風造の照り起り屋根を架け妻入とし
装飾用の兎毛通しに天狗面を彫刻し正面を飾る
内部は間仕切りに松羽目の鏡戸をたて 整った構えの神楽殿である
木造平屋建 銅板葺 建築面積14㎡ 大正9年(1920)
私邸の神社だが 見応えのある神社である

nice!(0)  コメント(0) 

押切高敏 「燕子花フォト」 [めぐり逢い]

20240427_174035-1.JPG
こちらはカキツバタである 江戸時代(18世紀)に描かれた
尾形光琳(おがたこうりん)筆の「燕子花図(かきつばたず)」
紙本金地着色 6曲1双 (各)縦151.2cm 横358.8cm
総金地の六曲一双屏風に 濃淡の群青と緑青により
鮮烈に描きだされた燕子花の群生であるが
未だ四月の末であるというのに 屏風に描かれるように
満開であり 祖のイメージでのワンショット
時が過ぎるのも早く感じるこの頃だが 輪を掛けて
植物が早く咲き出す時の流れに 戸惑うこの頃である

nice!(0)  コメント(0) 

日本の伝統彫刻 宮彫 [な~るほど]

IMG_1722-1.JPG
仏像彫刻と楼閣建築の装飾をする伝統彫刻の宮彫とは
建造物の外回りだけではなく 回廊・欄間などの室内にも及び
そうした全ての空間部分をデザインし 下絵として絵画化し
それを立体的に木に彫刻して 表現するものであるといい
その内 欄間部分は簡略化され一般大衆化したものが民家の中で
独自に発展し 現在も欄間屋として親しまれている
当初宮大工(堂宮師)の棟梁が 簡単な模様や飾りを彫ることから始まり
発展していった 江戸時代に入ると彫刻ができないと棟梁には
なれないと言われるほどでもあり その内 彫刻部分が発展し
堂宮大工と彫刻専門の宮彫師(=宮師)が分化し 専門的になって行く
宮彫には流派が生まれ その代表的なものが江戸前期では
大隅流であり 後期では立川流であるという

nice!(0)  コメント(0) 

額殿(絵馬殿) [ブラボー]

額殿 (絵馬殿).jpg
本殿と神楽殿の間に建つ額殿(絵馬殿)
内外部に絵馬等を掲げるが これはその一部である
桁行一間梁間二間 屋根は緩やかな起りを付けた切妻造で
銅板を葺く 背面を板壁とする他は吹放ちで土間とし
板壁の前面に腰組を現した腰掛があり
本殿と同じ立川流大工の作で 丁寧な造作になっている
明治29年(1896) 木造平屋建 銅板葺 建築面積7.4㎡

nice!(0)  コメント(0)